技術紹介
FJコンポジットの特化した技術をひとつ挙げるとすれば「拡散接合」ですが、それ以上に私たちの強みは『引き出しが多い』ということです。
コンポジットとは
コンポジットが世界を変える!
コンポジット = 次世代の材料
コンポジット / composite とは「複数のものを組み合わせる」という意味です。
FJコンポジットでは、いろんな材料を混ぜたり重ねたりして、複合材料 / composite materialという新素材を開発してます。
複合材料の身近な例としては、鉄筋コンクリートがあります。
引っ張りに弱いコンクリートに鉄筋を通すことで、引張に強いコンクリートになります。
このように互いの長所を発揮しあって高機能な材料となるのが複合材料の利点です。
コンポジットの作り方は、
単純だけど難しい
複合材料の“くっつき方”については、よく誤解されることがあります。
合金のように原子間での「結合」するのではなく、異なる材料同士の「接合」となります。
FJコンポジットでは、粉を混ぜたり、板を重ねたりして、独自技術で接合を行います。
化学実験のように限られた条件での精製ではないので、技術次第では安価で容易に製造が可能です。
技術の発展には希少な単一素材よりも“高機能で安価な新素材”が重要です。
私たちの創り出した新しい素材が、世界を大きく変える可能性がある、それがこの分野の魅力のひとつです。
未来を担う製品を世界へ
FJコンポジットの製品は近年、技術の進歩が著しい“電気自動車”や“通信機器”では欠かせない物となりました。
日本国内だけでなく、世界各国で私たちの製品が使われ始めています。
これからも私たちは、“ものづくり”と真摯に向き合い、持続可能な社会に貢献できる製品づくりを心がけ、日々挑戦を続けていきます。
特許
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日本
燃料電池用セパレータの製造方法
(特許番号:3715642) -
日本
燃料電池セパレータ用材料
(特許番号:3925806) -
日本
燃料電池セパレータの製造方法
(特許番号:3864158) -
日本
燃料電池セパレータの表面処理法
(特許番号:4828821) -
中国
Method of producing separator of fuel cell
(特許番号:3825974.5) -
日本
クラッド材およびその製造方法
(特許番号:3862737) -
中国
燃料電池用セパレータの製造方法
(特許番号:20120331100122300) -
米国
Cladding material and its manufacturing method
(特許番号:US 7951467) -
欧州
クラッド材およびその製造方法
(特許番号:1944116) -
香港
クラッド材およびその製造方法
(特許番号:HK1121989)
研究成果
S-CMC®銅-モリブデン複合材料によるLED素子の放熱
「月刊ディスプレー」
P34-38 2012 Aug.
銅板とモリブデン(Mo)板を多層に積層してホットプレスによる拡散接合により一体化した材料は、セラミックスと熱膨張率を同一にすることが可能である。 また、Moを多層にすることでその使用量が5%~10%の僅かな量で熱膨張率を大きく低減することが可能となり、結果として350W/mKを超える放熱材料となった。携帯電話などの基地局で採用されている通信用デバイス(4G、5G通信など)のパッケージ材として有望である。
同時に、バーティカルタイプのLED素子の放熱材料としても有望で、その用途展開に関して報告した。
S-CMC®銅-モリブデン複合材料による放熱材料の開発
「CSTC NEWS」2015.04 No.123 春新号
中部科学センターから第13回振興賞の表彰を受けた時に寄稿した文書で、S-CMCの開発に関しての経緯を含めて、技術内容を易しく紹介している。
燃料電池個体高分子型燃料電池用炭素成型セパレータ板
「炭素」 2005[No.218]P173-177
燃料電池の主要部品であるセパレータ板を炭素粉末とフェノール樹脂との複合材料から製造する技術を開発した。炭素割合が増えると電気抵抗が低減できるが、75%を超えるとガス気密性が大幅に悪化する。これらの物性の変化を実験的に明らかにした。
また、高速製造技術として冷間プレス法を提案し、大幅なコスト低減の可能性を示した。
燃料電池カーボン・樹脂モールドセパレータの製法・樹脂割合による特性
エレクトロニクス用カーボン技術大全集
P214-220(技術情報協会発行)
燃料電池の主要部品であるセパレータ板を炭素粉末とフェノール樹脂との複合材料から製造する技術を開発した。炭素割合が増えると電気抵抗が低減できるが、75%を超えるとガス気密性が大幅に悪化する。これらの物性の変化を実験的に明らかにした。
また、高速製造技術として冷間プレス法を提案し、大幅なコスト低減の可能性を示した。
燃料電池PEFC用セパレータ板の低コスト化技術
「工業材料」 vol.51 , No.4 , P59-61
燃料電池の主要部品であるセパレータ板を炭素粉末とフェノール樹脂との複合材料から製造する技術を開発した。炭素割合が増えると電気抵抗が低減できるが、75%を超えるとガス気密性が大幅に悪化する。これらの物性の変化を実験的に明らかにした。
また、高速製造技術として冷間プレス法を提案し、大幅なコスト低減の可能性を示した。
C/CDevelopment of B4C Hybride-Matrix C/C Composite
J of Materials and Science
C/C複合材料のマトリックス中にB4C粒子を加え、ボロン含有のC/C材を開発した。これは中性子ゲッター作用を有し、核融合炉の炉壁材として有望である。同時に熱処理によるボロンの拡散現象による物性(硬度・熱伝導率)の大幅な変化を観察したことを報告した。
CFRPFracture Mechanism for High-Modulus Pitch-Based CFRP
Current Japanese Materials Research
Vol.12 P41-57
炭素繊維の引張強度とCFRPの引張強度の関係を実験的に明らかにし、コンピュータ解析を行った。繊維強度のバラツキ、界面接着力、樹脂の弾性率が複合材料の強度に影響を与え、繊維強度のバラツキが大きく、界面強度が低く、樹脂は柔らかいと複合材料の強度が高くなることを明らかにした。
CFRP樹脂含浸ストランドを用いるFRP圧縮試験法
日本複合材料学会
第16回複合材料シンポジウム
(発表)
CFRPの圧縮強度を簡易的に測定する方法を明らかにした。その後、炭素繊維1本の圧縮強度の測定方法を開発し、CFRPの圧縮強度は炭素繊維自身の圧縮強度により決定し、樹脂物性や界面強度などは影響を与えないことを示す研究に発展する。それらの研究は岐阜大学(大澤教授、三輪教授)との強度研究として発表される。
受賞歴
2017年 | 北海道地方発明表彰 文部科学大臣賞受賞 |
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2015年 | ものづくり日本大賞 特別賞 経済産業大臣賞受賞 (内閣府) |
2015年 | 北洋銀行ドリーム基金 中小企業新技術研究助成 受賞 |
2014年 | 中部科学技術センタ- 振興賞受賞 |
2014年 | 中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞受賞(りそな財団) |